乳がん検診の実状
日本のがん検診をさかのぼれば、1950年代にがん検診が始まり、1980年代になってようやく老人保健事業の一環として全国的に整備されるようになりました。
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これにより、胃がんなどによる死亡率が下がりました。
当時行われていた乳がん検診は、視診・触診のみで十分ではありませんでした。
その後、50歳以上の女性にマンモグラフィが有効との判断で、2000年から老人保健事業に導入され、現在は40歳以上の女性に乳がん検診を推奨しています。
これによって乳がんの発見率がこれまでの3倍になり、早期発見しやすくなりました。
乳がんの検診率が約8割という欧米諸国では、乳がん罹患率は日本よりも高いのに、死亡率はどんどん下がっています。
いっぽうの日本は、乳がんによる死亡率は低いけれど年々増加しています。
これは日本の検診率が1割にも満たないという実状があるからです。
現在、マンモグラフィが乳がんの国際的な検診基準となっていますが、なぜ日本では乳がんの検診率が低いのでしょう。
まず第一に、数千万円もするマンモグラフィを全市町村が導入できるわけではないことが挙げられます。
また健診などで乳がん検診を勧められても、どこで受ければいいのか、どのくらいお金がかかるのかがよくわかりません。
さらに、裸で乳房のレントゲンをとるのが恥ずかしい、痛いのではないか、しこりが見つかったら嫌だなどの理由から敬遠されがちであることなどの理由が考えられます。
とにかく女性みんなに乳がん検診の必要性を知ってもらい、検診についても詳しい情報を入手できるような工夫が必要だと考えられます。
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